皆さんは登記申請方法というと具体的にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
登記申請は大きく分けて、書面申請とオンライン申請の方法があります。
書面申請とは、文字通り書面の申請書を法務局窓口に申請する方法で、
オンライン申請とは、インターネットを通じて申請情報を法務局に送信する方法です。
弊社では、ほぼ全てオンライン申請(特例方式*)で行っています。
* 申請情報と登記原因証明情報(PDF)のみを送信し、添付書類は実物を提出(持参or郵送)する方法
実際に管轄の法務局に行く必要はないため、
どんな遠方でも日本全国の不動産や会社・法人に関する登記が可能です。
このように非常に便利で有難いオンライン申請ですが、
時に窮地に追い込まれることが・・。
不動産決済や金融機関の融資実行、会社設立など、
お客様の事情により、必ずその日付で登記申請が必要な場合があります。
3月25日(月)も当日中の申請を数件予定していたところ、
システム障害により朝から全国の法務局でオンライン申請の受付がされない状況でした。
午後になっても復旧の見通しが不明のため、急遽、書面申請に切り替え、
船橋から該当案件管轄の市川法務局まで片道30分程かけて車で向かいました。
ようやく辿り付いた法務局は、私同様、急いで登記申請のために駆け付けたと思われる人で一杯。
横浜や新宿から来ているような会話も聞こえます。
高額の登録免許税納付用の収入印紙は、買置き分では足りず、
窓口で購入する必要がありますが、印紙売場には長蛇の列。
印紙が売切れないか心配・・。
(オンライン申請であれば、電子納付で簡単に済むのですが)
登記申請窓口でも再び行列に並び、無事申請を終えたのは、閉庁時刻の十数分前でした。
何とか当日中の申請を終え、疲労感と困難を乗り切った謎の充実感に浸って事務所に戻りました。
ですが、話はこれで終わりではなく、システム障害は、再度3月29日(金)にも発生。
今回は事務所から九段下の東京法務局へ向かい、書面申請を行ないました。
大きなシステム障害は数年前にも一度ありましたが、今後は頻発しないと良いのですが。
関係省庁が十分な対策を取ってくれることを切に願っております。