会社設立後、ある程度売上や利益が増えたり、
会社の規模が大きくなってくると、
「増資」を検討する会社も多いと思います。
増資とは、会社が会社の資本金(元手となるお金)の額を増やすことです。
増資をすることにより資金の調達だけでなく、
会社の信頼性を高める効果も期待できます。
登記手続上、資本金の額を増やす(増資する)方法はいくつかありますので、
今回はそちらをご紹介いたします。
①金銭出資
会社が新たに株式を発行し、その株を引受ける(購入する)株主が、
現金を払い込むことで資本金が増加させる方法です。
増資の方法として最も一般的な方法と思われます。
なお金銭出資にも「第三者割当」、「株主割当」等の種類があります。
②現物出資
現金の代わりに、金銭以外の物(財産)を会社に出資してもらい、
その対価として新株を発行する方法です。
車や機械、不動産等現物出資できる物は多岐に渡ります。
会社に対する金銭債権を現物出資して資本金に変える「DES(デス)」も
現物出資のひとつです。
これは、会社の負債(借金)を資本金に振り替えることで、
負債を減らす目的に使われる場合もあります。
③剰余金・準備金の資本組入れ
会社が計上した利益剰余金や、設立時などに資本金とせずにプールしておいた資本準備金を資本金に振り替える方法です。
この方法は株主から新たな払い込みを受けることなく、
会社の貸借対照表上の「資本」の構成を組み替えることで、
形式的に資本金を増やします。
そのため、新たに株が発行されることもなく、
既存の株主の持ち株比率が変わることもありません。
以上、3つの方法をご紹介いたしました。
どの方法でも資本金額が増えることに変わりはありませんが、
それぞれ手続き方法は大きく異なります。
司法書士法人TOTALはどの方法の増資でも、
多数の実績がありますので、
もし増資をご検討されているようでしたら、
こちらまでお問合せ頂ければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。