例年7月第1週の日曜に実施されている司法書士試験、今年度も令和7年7月6日(日)に実施されました。
受験をされた方の中には、10月早々の一次試験発表を前に、落ち着かいない日々をお過ごしの方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。
択一部分は、自己採点で目途がつけられるとして、書式部分は大よそ書けていたとしても絶対的な自信をもつことは難しく、地に足がつかない、心ここにあらずとは、まさにこの時のことだったなと思います。
<書式を解く順番>
私の受験時代を振り返ります。
私は午後は、①択一→②不動産書式→③商業書式と、前から順に解くタイプでした。いろいろなタイプの方がいらっしゃると思います。
午前は比較的時間がありますが、午後は大体は時間が足りなくなり、書式は埋めるのが精一杯、択一含めて見直しの時間が無くなることもありました。順番を変えて書式から解くことも考えましたが、書式で時間を費やした後、戻って択一を焦って解くなんて想像するだけで恐ろしく、ひたすら択一から解きました(もちろん最初に書式のチラ見はしました)
当時は書式の配点比率が今ほど高くなく、書式で3点上げる労力より、択一1問3点を落とさない方が効率がよいと思ったりもしていました。何よりあがり症の私には、シンプルな順が一番合っているかなとも思いました。
どの順であれ、自分に合った方法を見つけ、安易に変えない方が、本番の焦りは少しは減らせるのではないかと思います。
<令和7年度の書式の第36問、第37問の試験問題を見て思うこと>
書式の配点が上がっている
受験生はご存知と思いますが、令和6年度より書式の配点が倍になりました。
過去を振り返ってみますと、
・(始期不明)~平成20年度 書式2問で52点
(書式配点52点/満点262点で、書式配点比率19.8%)
・平成21年度~令和5年度 書式2問で70点
(書式配点70点/満点280点で、書式配点比率25%)
・令和6年度~ 書式2問で140点
(書式配点140点/満点350点で、書式配点比率40%)
択一配点210点(1次35問105点+2次35問105点)は、ずっと変わっていません。
間違いなく、書式重視の方向と思います。
ページ数が多い!!
配点が倍になったとはいえ、このページ数、情報量には本当にびっくりです。
読むだけで一苦労、ましてや正確に読み込むなんて大変です。
試験時間が午後3時間は変わっていないと思うので、今の受験生すごいです。
解答欄の枠数が多い
大昔、小問につき白い枠1つ、論文のようでした。「登記の目的」とか登記事項の題名も自分でボールペンで書いていた気がします。(不確かな記憶。違うかも)
オンライン申請が主流となり、登記は形式重視なので、正しい欄に書くべきことを書くこと、枠ずれしないこと求めるのは、正しい方向性と思います。
書式問題内容も高度
定期借地権、債権質入れ、DESによる増資・総数引受等 量だけでなく、内容もとても高度と思いました。でもこれらは、本当に実務でも出てきます。
実務家登用試験の色合いを強めている印象です。
せっかく試験に受かったのであれば、司法書士実務に携わる仲間が増えたらよいなと、個人的にも思いました。
以上、すべて私見になります。
<最後に>
皆様の元に吉報が届きますように。
登記実務を学びたい方、興味のある方は、是非覗いてみてください。
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